
GOTH 夜の章 / 乙一
●レビュー
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。
人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録

GOTH 僕の章
●レビュー
この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。
圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。
1 暗黒系
・若い女の連続猟奇殺人事件。 僕の(強引な)推理が冴える。
2 リストカット事件
・手首収集マニアが!? 僕の大胆な行動が…。
3 犬
・子犬が何者かにさらわれる事件。
4 記憶
・夜には夕という双子の妹がいたが!?双子ならではの事件。
5 土
・森野夜が土の中に生き埋めに!?
6 声
・猟奇的な事件が起きた。犯人はまさか…。
「僕」の強引な推理や大胆な行動、残酷さ危なさには度肝を脱がされる、ミステリーとして楽しめる作品。
最後の6「声」では、僕の名前が今まで出なかったことから、犯人がわかっていましたが、一人称には悩みましたねw
ここですっかり騙されてしまうのが一番楽しい読み方なんですが、わかっていても面白いのが乙一作品となっています。
↓過去の感想・批評・レビュー↓
●映画
レオン
ニュー・シネマ・パラダイス
ショーシャンクの空に
グーニーズ
バタフライ・エフェクト
●小説・文学作品
バカの壁 & 死の壁 (養老 孟司)
女王様と私 歌野 晶午
ZOO 乙一
きみにしか聞こえない 乙一
老人と海 ヘミングウェイ
変身 カフカ
罪と罰 ドストエフスキー
●漫画
ルサンチマン (花沢 健吾)
羊のうた (冬目景)
●その他
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